2016-05-23

寺岡 清高

寺岡先生

 福岡生まれ、東京育ち。早稲田大学第一文学部卒業後、桐朋学園大学を経て1992年ウィーン国立音楽大学指揮科に入学。指揮を高階正光、カール・エスーライヒャー、ウロシュ・ラーヨヴィッチ、湯浅勇治の各氏に師事。1995年から3年連続してイタリア・シエナのキジアーナ音楽院の指揮科受講生としてイリヤ・ムーシン、ユーリ・テミルカーノフ、チョン・ミュンフン、ジャンルイジ・ジェルメッティ各氏の指導を受ける。1997年同音楽院より最優秀受講生に贈られる「フランコ・フェラーラ大賞」を授与され、1年間ジェルメッティ氏のアシスタントとしてロンドン・コヴェントガーデン、ミュンヘン・フィル等に同行し研鑽を重ねる。また、2001年より1年半にわたりイタリア・フィエーゾレ音楽院においてカルロ・マリア・ジュリーニ氏より定期的に指導を受けた他、2000年以降ヨルマ・パヌラ、ネーメ・ヤルヴィ両氏の下で研鑽を積む。
 1996年プロコフィエフ国際指揮者コンクール第3位。2000年ミトロプーロス国際指揮者コンクール優勝。これまでにヴェニスのフェニーチェ歌劇場管弦楽団、サンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、オランダ放送管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団、イギリス室内管弦楽団を始め、イタリアを中心にヨーロッパ各国のオーケストラへ客演。日本に於いては2001年に大阪交響楽団(旧大阪シンフォニカー交響楽団)を指揮してデビュー。これまでに札幌交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団、中部フィルハーモニー交響楽団、愛知室内オーケストラ、関西フィルハーモニー管弦楽団、九州交響楽団等を指揮している。近年はイタリア・パドヴァ管弦楽団、フランス国立ロワール交響楽団、ブラジル・ポルトアレグレ交響楽団等に客演。
 大阪交響楽団とは2004年1月の正指揮者就任以来、ベートーヴェンからブラームス、マーラーを経てフランツ・シュミットに至るウィーン世紀末のロマン派音楽を積極的にとりあげ、とりわけ2013年6月の第176回定期演奏会における「オール ハンス・ロット プログラム」は大きな反響を呼び、同年の大阪文化祭賞を受賞した。2011年4月同楽団常任指揮者に就任、現在に至る。
 1991年よりウィーン在住。